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2005年4月4日 定例記者会見

ローマ教皇の逝去について
郵政民営化法案の骨子について
第三回中央委員会総会について

 【ローマ教皇の死去について


 ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が亡くなり、今日、ローマ法王庁大使館に弔問に行ってまいりました。レオン・カレンガ臨時代理大使とお会いをして、私たちの哀悼の気持ちを表明し、記帳して帰ってきました。

 10分間ぐらいやりとりがあったんですが、私のほうからは「ローマ教皇の逝去に対して、日本共産党を代表して心からお悔やみ申し上げます」と述べました。

 ローマ教皇が、異なる宗教や文明の対話と共存という点で大変おおきな力を発揮された。また、在位27年の間に核兵器廃絶を呼びかけるなど、世界平和の分野でも積極的な役割を果たされた。イラク戦争開戦の時にはイラク戦争反対の立場を表明されましたし、湾岸戦争の時にも反対の立場を表明されました。

 核廃絶の問題では、広島・長崎に自らおもむき核兵器廃絶を呼びかける等々、平和のメッセージを送り続けられたということに対しても、われわれ尊敬の念を抱いている。そういうローマ教皇が亡くなられたことは大変残念であり、哀悼の誠を捧げたいと私のほうからは申し上げました。

 【郵政民営化法案の骨子について


記者 郵政民営化法案の骨子がまとまりましたけれども、これについて何か見解がありましたら。

市田 これは以前からわれわれ表明していますように、何のための民営化かという最も基本的な問題に回答を出さずに、民営化先にありきの結論だけを押しつけるものですし、国民を愚弄した決定と言わざるを得ない。

 昨年の基本方針決定以来、どういう理由で民営化するのか、町の郵便局がなくなってしまうではないか、こういう疑問が国民の間からも巻き起こりました。ところが小泉内閣と与党は、民営化によって全国あまねく提供されていた郵便サービスがどうなってしまうか、こういう国民の声にまともに答えることが出来ずに、当初は国営・官営だから肥大化すると言っていたのに、今度は一転して国営のままだとジリ貧になると、何故民営化かという最も基本的な問題について迷走状態になっている。

 私はあるテレビ討論会で、今頃民営化のそもそも論が討論のテーマになるところに、民営化の根拠のなさが表れているということを言いましたが、もともと郵政民営化が銀行とか生保業界やアメリカの金融資本の利害を背景にして、アメリカ政府の強力な対日要求ですね、民間金融機関の利益のために、小口の貯蓄を対象にしてきた郵貯・簡保のサービスを切り捨てるという目的が非常にあらわになった。

 今回の政府の骨子案ですけれども、細かなことはいろいろ政府と自民党が妥協やすり合わせやその他ありますがそれはさておいて、例えば全国一律のサービス維持するために1兆円の「地域・社会貢献基金」を準備するというわけですけれども、その基金をいったいどこから調達するのかということも明かではない、どの程度の基金が必要かということも明かではありませんし、これでは全国一律のサービスや郵便局の全国的な配置を義務付けるというのは絵に描いた餅にならざるを得ない。分割民営化すれば全国サービス維持のためにどの程度の資金が必要か、そういう基本問題も示されていない極めて無責任なものだと言わざるを得ないと思います。

 郵政公社の資本金は約2兆円ですけれども、民営化後に郵貯・簡保会社の売却益あるいは政府保有株の配当益だけで1兆円の基金がつくれるのか、あるいはそういう売却益や配当益を全部基金につぎ込むのか、全国サービスを維持するというためにその基金の運用だけで可能なのかどうかという問題もあります。それを取り崩せば基金はいずれなくなるわけですが、その段階で全国サービスの維持をやめるのか、それとも税金を投入するのか、あらたな国庫負担を求めるのか、こういう基本的な問題が曖昧にされたままです。

 それから民営化は公務員の削減のためにどうしても必要だという話ですが、「国営だと税金も納めない、だから見えない国民負担になるから民営化したほうが国民の利益になる」と主張しています。

 ところが政府の骨子案を見ると、随所に民営化会社への減税・免税の規定が持ち込まれているわけですね。もともと郵政公社というのは経常利益の半分を国庫に納付する、これは法人税率より高い、国会でのわが党の追及で明らかになったことですが、公社のままのほうが国庫への納入額が多くなる。見えない国民負担というのは二重、三重の破綻が明確です。

 それから准公務員、第二公務員的な制度をつくるんだということですが、もともと政府が大キャンペーンをやってきたのは、公務員を削減してムダを省くんだということです。郵政公社の職員給料には税金は一円も使われていない、国民がそういうことをあまり知らないのをいいことに、あたかもこれが最大の無駄遣いであるかのような宣伝をしたけれども、これも破綻した。それで結局、第二公務員とでもいうような制度をつくるという。つぎはぎだらけと言ってもいいと思います。

 細かないろんなことはありますが、基本的な大きな論点としてはこの間われわれが主張してきたことが今日でも正当性を持っているし、われわれはそういう立場で今後国会に提案されれば引き続き論戦していきたいということです。

 細田官房長官は今、記者会見をしているようですが、あらためてよく見てから必要な言うべき事があれば言います。

 【第三回中央委員会総会について


記者 中央委員会総会ではどんなことが議題になるのでしょうか。あらためて。

市田 幹部会報告、その他というのが議題です。中央役員にまだ幹部会報告をしていない段階で言うのは民主的ではないと思いますので。

 ただ常識的に考えますと第二回中央委員会総会が去年の八月ですから、半年以上経っているわけですね。この半年間の活動の総括や情勢の推移をきちんと分析しながら、今後のわが党の活動の方向を全般的に議論するということです。何か特定のテーマで議論するということにはならないと思います。

 報告は公開しますから乞うご期待です。総会が終わった後は、いつものように私がブリーフィングを行います。