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ご意見ご要望をお寄せ下さい 日本共産党 副委員長・参議院議員 市田忠義
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市ちゃんの徒然なるままに
『二つの庭』  2020年5月13日

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読む順序が逆だったかもしれないが、『道標』に続いて『二つの庭』を読んだ。
本には各所に棒線がひかれ、モデルの実名なども自分の字で書き込まれているので、たぶんかなり以前に読んだのだろうが初めてのような感覚で読んだ。

『二つの庭』は『伸子』の続編であり、『道標』やその後に書かれる予定であった数巻の序編でもある。

したがって『伸子』の主題と重なる部分もあるが、明らかに主人公の、そして百合子の人間的、政治的成長と発展がある。『道標』ではさらにそれが進展する。
そういう目で読むと実に興味深い。

読む順序が違ったことがかえって幸いしたのかもしれない。

中流上級階級の一家庭の現実をさまざまな姿を通じて描くとともにその時代的、社会的背景を浮かばせる努力を行い、作者が伸子の小市民的インテリゲンチャとしての限界やその現れを意識的に描こうとしており、この作品が、なによりも社会主義的人間への成長という、日本では未開に近い、大きな主題への第一歩となった(宮本顕治)ことは間違いないだろう。

『名作ライブラリー』の解説の中で津田孝が、「〜強権にたいしても個の尊厳を譲らず屈しないところに近代民主主義の思想の積極面を見るのでなく、個としての人間を本質的にエゴイステイックなものとして、保身と、我執、あるいは自己合理化のための信条放棄や変節をかえって近代的な意味で人間的なものと考える『転向』合理化論が戦後文学の根強い底流であった」が「〜『二つの庭』は、『播州平野』『風知草』『道標』などとともに近代日本文学と戦後文学のこのような土壌そのものを、鋤きかえして、近代民主主義的な意味で真に人間的なものとは何かを明らかにする仕事であったともいうことができる」、と指摘しているが、これもなるほどと思った。


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