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市ちゃんの徒然なるままに
「ノスタルジア」  2018年7月25日

「過ぎ去った過去を懐かしむ」、といった意味だと思います。日本語で言えば「郷愁」でしょうか。

ごく一部ですが、この言葉を否定的に捉えて、後ろ向き、未来への展望を持ち得ない人が陥りがちな感情といって切り捨てる人もいます。

ただ、私は必ずしもそうは思いません。そういう危険性は孕んでいるでしょうが。

「病のごと思郷のこころ湧く日なり目にあをぞらの煙かなしも」

「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」

啄木のこれらの歌を感傷的な甘っちょろいノスタルジアにかられた歌、と切り捨ててしまっていいでしょうか。

それはさておき、なぜ「ノスタルジア」なんてことを今日、思ったかというと、猛暑が続き、エアコンの売れ行きがものすごい勢いだというニュースをテレビで見たからです。

私たちの幼い頃は、エアコンどころか、扇風機も、冷蔵庫も、携帯も、テレビも電話もありませんでした。

今と比べれば大変不便でした。技術の進歩は素晴らしいことだと思います。過去に戻れ、なんて、復古主義、懐古主義に陥いるつもりは毛頭ありません。熱中症なんかになったら大変ですし、SNSもとても使いようによっては便利です。

ただ、当時は蚊帳でした。そこに蛍がとまりました。それはなんとも言えない風情でした。扇風機はなくとも団扇がありました。母が、私が眠むるまでうちわで扇いでくれました。

おくどさんがあり、五右衛門風呂でした。テレビはないけれどちゃぶ台を囲んでの家族の会話があり、団欒がありました。

SNSはなかったけれど、手紙やハガキはだいたい誰でもかけたし、自ずと漢字や敬語、熟語も覚えました。

冷蔵庫の代わりは井戸でした。つるべで水を汲み上げました。井戸水は冬はあったかく、夏は冷たかったのです。スイカは井戸で冷やしました。冷蔵庫代わりでした。

貧しかったけれど、家族、隣組、町内の独特の連帯感がありました。縁台将棋や村祭り………。

それらが、個を重んじない悪い傾向を生んだことも事実です。隣組制度は統制と支配の道具、仕組みという側面もありました。「うちの町内から非国民を出したら恥だ」。そんな話を親から聞いたこともあります。

ただ、技術や社会の進歩を喜ぶとともに、あまりにも弱肉強食の、人を蹴落としてでも自分だけが……という新自由主義がもたらした、人間関係の荒みを憂うのです。

「秋の日は釣瓶落とし」と言ってもなんのことかわからない世代が圧倒的です。それはやむを得ません。

でも、「朝顔につるべ取られてもらい水」「おきてみつねてみつ蚊帳の広さかな」(千代女)の風情が理解しにくくなる時代は、理屈抜きに、やはり寂しいのです。

ちょっとノスタルジアに駆られすぎかもしれません。

何を言いたいか、あまりはっきりしない独り言になってしまいました。

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