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市ちゃんの徒然なるままに
「ぼんやりと物思う」  2017年11月19日

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この頃、歳のせいか、飛行機でも新幹線でもすぐ寝てしまう。

ところが機内誌の浅田次郎のエッセイだけは眠くならない。

大分からの帰り、機内誌で読んだ浅田次郎のエッセイ『考える葦』には吸い込まれ、引き込まれて眠っている暇なんてなかった。浅田の筆力のなせる技だろう。

現代文明批評ともいうべき好エッセイ。

テーマは「ぼんやりと物思う」ことの大切さ、「考えてこその人間である。」ということ。

書き出しがいい。飛行機や新幹線。「窓側か通路側か。」と問いかけ、「〜私は窓際派である。機内から下界を俯瞰し、あるいは雲のかたちや風の行方を眺めながらぼんやりと思う。至福の時間である」。

私も断然窓際派だ。下界を見ていると自分の悩みなどちっぽけに思えてくる。さまざまな形の雲もいい。雲の上に少しだけ顔を出す富士もいい。

夜景も魅力的だし、「月見は機上に限る」(浅田)。
「窓に顔を寄せて、私はぼんやりと物思う。あくまでもぼんやりと。」
このごろ「ぼんやりと物思うことがなくなった」と浅田は言う。

「SNSやゲーム に入れ替わっただけではなく、多くの人が物思う時間を掌の中の小さなロボットに奪われてしまった 。今や通勤電車の車窓から、沿線の風景を眺めている人も少なくなった」。

「想像は創造の母である。どうでもよさそうな想像を掻き集め積み重ねした混沌の中から、創造という行為が生まれる。ものを考えずに何かが造り出されるなどありえない」。

「〜文明の利器は誰彼かまわず結論を提示してしまうのである。むろん便利にはちがいないが、その便利さによって社会が一元的に使用すれば、人間は考える楽しみを失ってしまう」。

「〜札幌からの帰り途、窓際の席でぼんやりと雲海を眺めながら、何を調べるでもなく、そんなことを考えた。
人間は考える葦である。すなわち、考えてこその人間である」。

読み終えたら、ちょうど羽田に着いた。

こういうのを名エッセイと言うのだろう。

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